こんにちは、GMラボのジンです。
「やる気が続かない」
「気分が乗らない日が多い」
「頭ではわかっているけど、体が動かない」
そんな悩みを抱えている人は多いと思います。
では、成功している人や継続している人はなぜそれでも継続できるのでしょうか?
共通しているのは「モチベーションが継続している」ことではなく、
感情に左右されず淡々とやる力を持っていることです。
今日は、この「淡々とやる」という行動の本質と、
それを目標設定の段階から仕組み化する方法についてお話しします。
前回の記事と非常関係しているので併せて読んでみてくださいね。
感情・思考・身体はつながっている
感情に支配されると行動が止まる
人の行動は感情に強く影響されます。
楽しいことは自然にできるけれど、面倒なことは先延ばしになる。
「やりたい」という感情に頼ってしまうと、どうしても行動の波が大きくなります。
しかし、感情は常に変化するもの。
その都度「気分」に合わせていたら、継続は難しくなります。
大事なのは、感情を否定することではなく、
「今はそう感じている」と一歩引いて観察すること。
感情を評価しないようにすることがポイントです。
良い、悪い、などと評価せずあることをあるままに受け取る。
これを包含(ほうがん)するといいます。
感情を“支配しよう”とするのではなく、“扱い方を知る”。
感情に距離を取るだけで、思考が冷静さを取り戻し、行動が戻ってきます。
これは心理学で言う「メタ認知」――つまり“自分を俯瞰する力”です。
淡々とやる人ほど、自分の感情を見つめる視点を持っています。
思考をシンプルにして行動設計に落とし込む
多くの人は、目標を立てるときに「やりたい」という感情の勢いで書き出します。
でも実際には、感情の熱が冷めたあとに「続かない」という壁にぶつかります。
なぜなら、目標が感情のピークでつくられたままだからです。
本当に行動が続く目標とは、淡々と行えるレベルまで具体化された目標です。
例えば:
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「毎日読書する」 → 「1日1ページだけ読む」
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「運動を習慣にする」 → 「靴を履いて外に出る」
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「毎日ブログを書く」 → 「1行だけ書く」
このようにハードルを思い切り下げると、
感情の波があっても行動の習慣が続きやすくなります。
目標は「高く掲げる」よりも「淡々と実行できる形にする」ことが大切。
感情の勢いでつくる目標は燃えやすいけれど、冷めやすい。
淡々とやれる目標は地味だけど、確実に積み上がります。
感情と思考を「切り離して動く」ということ
淡々とやる人は、感情を切り離しているように見えるかもしれません。
でも実際は、感情を「切り捨てている」のではなく、
感情を感じながらも、それに振り回されないようにしています。
人は誰でも、「今日は気分が乗らない」「やりたくない」と感じる日があります。
また、他人の目を気にしてしまうことで恥ずかしさや恐怖が生まれることもあります。
そんなときに、考えすぎることが行動のブレーキになります。
「やる意味あるのかな」
「今日は効率が悪そうだな」
「相手にひかれそう」
こうした思考を止める方法はひとつ。
思考よりも先に体を動かすこと。なにも考えず淡々と行う
行動を起こすと、脳内でドーパミンが分泌され、やる気が後からついてきます。
これは「ボディフィードバック理論」でも説明されている現象で、
身体の動きが脳の感情中枢を刺激し、前向きな気持ちを生み出すのです。
感情が動かないなら、体を動かす。
思考が止まるなら、行動で押し出す。
これが「淡々とやる人」が自然にやっていること。
やる気がないときほど、静かに動き始めています。
身体がルーティンを作り、心を整える
淡々とやる人は、「ルーティン」をうまく使っています。
それは、感情や思考を経由せずに動けるように体に記憶させる方法です。
毎朝同じ時間に起きる。
コーヒーを淹れて、机に向かう。
開店前に鏡を磨く。
こうした小さなルーティンは、意志ではなく身体が覚えた行動。
体が先に動くから、心も落ち着く。
スポーツの世界でも非常に大切にされる方法です。
人は「やる気が出たから動く」のではなく、
「動くからやる気が整う」。
淡々とやるとは、感情を排除することではなく、
感情に頼らなくても動ける“流れ”をつくることなんです。
淡々とやる人は結果より流れを見ている
淡々とやる人は、結果よりも「流れ」を大事にしています。
「今日はできた」「今日はできなかった」と一喜一憂するのではなく、
全体としての流れを見ています。
たとえば、1週間で5日行動できたら、それでOK。
1日休んでも、また翌日戻れることが大切。
継続とは、完璧であることではなく、戻る力を持つこと。
淡々とやる人は、自分を責めない。
感情に飲まれず、思考を簡潔にし、身体を通じて習慣を保つ。
結果として、圧倒的な安定感が生まれます。
まとめ
「淡々とやる」とは、感情を殺すことではなく、
感情・思考・身体のバランスを“観察しながら動く”こと。
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感情が落ちても、体で支える。
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思考が詰まっても、淡々と手を動かす。
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行動のハードルを下げて、続けられる形に設計する。
そして何より――
目標設定は「淡々と行えるレベル」まで落とし込んで初めて機能します。
やる気に頼らず、感情の波を超えて、
今日も少しだけ動く。
それが、結果を積み上げる人の共通点です。
淡々とやることは、冷静さの中にある情熱。
そして、最も確実な「目標達成の技術」です。
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