目標設定

フォーカスを変える|何に意識を向けるかで、人生は動き出す

フォーカスを変える|何に意識を向けるかで、人生は動き出す

こんにちは、Gmラボのジンです。

前回の「コンテクストを変える」では、出来事の意味づけが心のエネルギーを左右する、という話をしました。
同じ出来事でも、どう捉えるかで感情も行動も変わる。
それがコンテクストの力でした。

今回のテーマは、その一歩先。
「何に意識を向けて生きているか?」というフォーカスについてです。


1. 問題を見続ける人と、可能性を見つける人の違い

日常の中で、こんな経験はありませんか?

同じ職場で同じ環境にいるのに、
いつも明るく前向きな人と、
不満やストレスを抱えやすい人がいる。

その違いは「現実」ではなく、意識の向け方(フォーカス)にあります。

フォーカスとは、簡単に言えば「心のカメラのレンズ」。
どこにピントを合わせるかによって、
見えてくる世界も、感じ方もまったく違ってきます。

たとえば、スタッフが技術チェックで先輩に指摘された時。
「またダメだった…」「先輩のことが嫌いになる」と思えば落ち込んだり憎んだりしてしまう。しかし
「成長の途中だ」「先輩はこんなところまで見えているんだ」と思えば次に進むきっかけが生まれます。

現実は同じでも、焦点の当て方が違うだけで、
その後のエネルギーの流れがまるで変わるのです。


2. 心は「見ているもの」に引き寄せられる

心理学では、人間の脳には「選択的注意」という仕組みがあることが知られています。
脳は膨大な情報の中から、自分が意識を向けているものだけを選んで認識するのです。

「新車を購入したい」と思った瞬間、街中の欲しい車ばかりが目に入る。
これがカラーバス効果と呼ばれる現象です。

同じように、
「職場の人間関係は最悪だ」と思えば、嫌な出来事ばかり目につく。
「助けてくれる人が多い」と思えば、感謝できる場面が自然に増える。

僕たちは見ているものの中に生きているのです。


3. 「できていないこと」ばかり見ていないか

美容室の現場でも同じです。

スタッフ教育をしていると、
「まだできない」「自信がない」と口にする人ほど、
自分の未完成な部分にフォーカスが当たっています。

でも、その裏ではたくさんの「できていること」がある。
接客中の笑顔、タオルの扱い、先輩への気づかい。
それらに意識が向けば、自然に自信が育っていく。

フォーカスが変わると、
行動の質も、コミュニケーションの温度も変わる。
人は足りないところではなく、できているところを見つめた瞬間に、前に進み始めます。


4. 「何を見るか」が行動を決める

フォーカスは、ただの思考ではありません。
実際の行動を支配する心のナビゲーションです。

脳は自分が意識を向けた情報だけを拾い集め、
行動の判断材料にしているといわれます。

つまり、「できない」「難しい」とばかり思っていると、
脳はそのできない証拠ばかりを探し始める。

反対に、「きっとできる」「少しずつ進んでいる」と意識すれば、
その根拠を見つけて行動を後押ししてくれる。

フォーカスを変えるとは、
自分の脳に「どんな現実を見たいか」を指示する行為なのです。
まさにアファメーションの力というわけです。


5. 美容室ビットでの実践例

僕もなるべくすてっふと話す場合は「改善点」ではなく「良かったこと」から話すようにしています。

たとえば、
「昨日のお客様とても喜んでたよ」
「お客様との会話が自然になったね」

そう言葉にすることで、スタッフ全員の表情が明るくなる。
良い点に焦点を当てると、心のエネルギーが回り始める。
人は認められると、自ら動くようになるのです。

問題を探す会議よりも、可能性を見つけるミーティング
これが、現場の空気を一瞬で変えるフォーカスの力です。


6. フォーカスを変える3つの実践


心の焦点をポジティブな方向に向けるためには、
日常の中で少しずつ習慣を変えることが大切です。

① 一日の終わりに「できたこと」を書き出す

大きな成果でなくていい。
「笑顔で挨拶できた」「少し早く行動できた」。
これを続けるだけで、自己肯定感が確実に上がります。

② 周りの人の「良いところ」を見つけて言葉にする

人の長所に目を向ける習慣は、同時に自分の心も明るくします。
「ありがとう」や「助かったよ」の一言が、チーム全体のエネルギーを整えます。

③ 問題が起きたとき、「何を学べるか?」と自問する

トラブルは誰にでも起きます。
でも、そこに意味を見出せる人は、次のチャンスを掴む人です。


7. フォーカスと心のエネルギーの関係

以前書いた「心のエネルギー」は、
内側の燃料(情熱・安心・方向性・冷静さ)のことでした。

コンテクスト」は、
そのエネルギーを流す意味の文脈でした。

そして今回の「フォーカス」は、
そのエネルギーをどこに照らすかを決める光です。

心のエネルギーが充実していても、
フォーカスが「不安」「欠点」「過去」に向いていたら、力は発揮できない。
逆に、完璧じゃなくてもフォーカスが「希望」「可能性」「成長」に向いていれば、自然に行動は前に進む。


8. 見る対象が変わると、人生が変わる

人は、見ているものの中に生きています。
「できない自分」を見ている限り、その現実が続く。
「可能性のある自分」を見始めた瞬間、人生の景色は変わり始める。

つまり、「現実を変えたい」なら、
まず「何を見ているか」を見直すこと。

フォーカスを変えるとは、
現実逃避ではなく、現実をより豊かに生きる力なのです。


9. まとめ

  • フォーカスとは「心のカメラのレンズ」

  • 何を見るかによって、感情も行動も変わる

  • 良い点に目を向ける人は、自然に成長を続ける

  • 意識を変えるだけで、現実が動き出す

人は、見ているものを現実だと思い込む。
だからこそ、「何を見るか」は「どう生きるか」と同義です。

フォーカスを変えた瞬間から、
心のエネルギーは新しい方向に流れ出します。
そして、その流れが人生を静かに変えていきます。

コンテクストを変えると現実が変わる|意味づけが心のエネルギーをつくる前のページ

行動をデザインする|心のエネルギーを現実に変える仕組み次のページ

ピックアップ記事

  1. やる気が出ない時の対処法|心の声を聞いてモチベーションを取り戻そう

  2. 言葉の使い方が未来を変える 〜セルフトークの力〜

  3. 地元川口市に美容室をオープンした時に大切にしていた思いとは

  4. 悩みの正体は「思い込み」がほとんど

  5. 幸せな人生を送る3つのヒント

関連記事

  1. 悩み

    起きた現実に、どんな意味をつけるのかは自由です。

    起きた現実に、どんな意味をつけるのか〜現実は、あなたの心が選ぶスト…

  2. 朝の光の中、30代の日本人男性が静かに深呼吸しながら心を整えている。 やる気が出ない時に自分を見つめ直す姿を描いた穏やかなイラスト。

    悩み

    やる気が出ない時の対処法|心の声を聞いてモチベーションを取り戻そう

    こんにちは、GMラボのジンです。誰にでも「今日はなんかやる気が出な…

  3. 朝の光が差し込む美容室の入口で、 男性美容師と女性美容師が優しい笑顔で立ち、 新しい仲間を迎え入れるような温かな空気が漂う。 背景には木の温もりある店内と柔らかな光の粒子が広がり、 「おもてなしのこころ ― あなたを迎える職場 ―」という文字が添えられている。 清潔感と誠実さを感じる、アニメ風の採用ページ用イラスト。

    経営者の視点

    おもてなしのこころ|誰かを迎えるということ

    おもてなしのこころ|誰かを迎えるということこんにちは、GMラボのジ…

  4. 悩み

    書き出した未来を行動に落とすための優先順位の決め方|GMラボ式

    こんにちは、GMラボのジンです。「未来を書き出したけれど、結局その…

  5. 夕方の柔らかな光が差し込む落ち着いたワークスペースで、40代の日本人男性がノートを前に静かに思考を整理している様子を描いたアニメ風のイラスト。光粒子が漂い、気づきを得た瞬間の穏やかな表情が印象的。デスクにはコーヒーや本が置かれ、温かく内省的な空気感が漂う。右下には白文字で「できると思った瞬間に成長は止まる」というコピーが入っている。

    気づき

    「知る」とは、「知らない自分」に出会い続けること。知っていると勘違いしていると成長が止まる。

    最近、世の中を見ていて思うことがあります。それは、知ったつもりになって…

  6. 目標設定

    目標達成の正しいステップ|行動に変えるための実践フレームワーク

    こんにちは、GMラボのジンです。「今年こそは成果を出したい」「新し…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 朝の光が差す神社の参道を歩く男性の後ろ姿。静かな空気の中で感謝の心が整う様子を描いたイラスト

    気づき

    新嘗祭(勤労感謝の日)から学ぶ価値観アップデート。感謝は人生の軸を整える
  2. 美容室の営業後、スタイリストの男性が売上帳を見つめながら次の目標を考える姿。数字のプレッシャーに向き合う力をテーマにしたイラスト

    悩み

    第2回:美容師アシスタントの人間関係に悩むあなたへ ──辞めたくなる前に考えてほ…
  3. 経営者の視点

    お彼岸に学ぶ ― ご先祖様とのつながりが経営にも活きる
  4. 目標設定

    リズムのある目標達成 〜バイオリズムと調和して続ける生き方〜
  5. 夕方の柔らかな光が差し込む落ち着いたワークスペースで、40代の日本人男性がノートを前に静かに思考を整理している様子を描いたアニメ風のイラスト。光粒子が漂い、気づきを得た瞬間の穏やかな表情が印象的。デスクにはコーヒーや本が置かれ、温かく内省的な空気感が漂う。右下には白文字で「できると思った瞬間に成長は止まる」というコピーが入っている。

    気づき

    「知る」とは、「知らない自分」に出会い続けること。知っていると勘違いしていると成…
PAGE TOP
目次