行動をデザインする|心のエネルギーを現実に変える仕組み
こんにちは、GMラボのジンです。
「やろうと思っても続かない」
「モチベーションが続かない」
誰しも一度は、そんな壁にぶつかった経験があると思います。
でも実は、これは意志の弱さの問題だけではありません。
行動が続かないのは、心の設計図がずれているからです。
行動が続かない本当の理由
行動心理学の研究では、行動の継続は根性や気合いではなく、
環境と報酬設計によってほとんど決まると言われています。
たとえば、新しい練習を始めても、最初の3日でやめてしまう。
これは「やる気がない」のではなく、
脳が「報酬(快感)」を感じられない状態にあるから。
行動が続かない主な理由は3つです。
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目的が曖昧(なぜそれをやるのかが不明確)
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報酬が遠すぎる(やっても成果が感じられない)
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環境がブレーキをかけている(周囲の習慣に流される)
中でも重要なのが、2つ目の「報酬」。
脳が「達成できた」と感じた瞬間に分泌されるドーパミンが、行動を継続させる燃料です。
行動を生み出す「ドーパミンのデザイン」
ドーパミンは、結果よりも期待で分泌される物質です。
つまり、「やれば少し良くなりそう」と感じた瞬間に、人は動ける。
目標を設定の際に「心の中でイメージ」することでドーパミンが分泌されるのです。
この仕組みを活かすには、次の3ステップが効果的です。
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大きな目標を小さく切る
「毎日30分練習する」よりも、「まず5分間だけハサミを持つ」 -
小さな達成を毎回“自分で認める”
「できた」と感じる瞬間を自分でつくることで、脳が続ける理由を見つける。 -
結果よりプロセスに報酬を置く
「終わったあとに褒められる」より、「やっている最中が気持ちいい」と感じる方が継続しやすい。
このように、行動の設計を整えることで、自然と続けられる仕組みが生まれます。
行動の基準を決める3つのステップ
行動を習慣に変えるために大切なのは、「どんな自分でいたいか」という行動の基準をつくること。
① “なりたい自分”を明確にする
「売上を伸ばす」ではなく、「お客様に信頼される美容師になる」など、
数字ではなくできた状態で自分を描く。
目標が「ありたい姿」になると、行動の軸がぶれません。
② “やるべきこと”を“できること”に変える
大切なのは、「できる範囲で前に進む」こと。
「完璧にやる」ではなく、「今日はここまでできた」と区切ること。
行動のハードルを下げるほど、継続力は高まります。
③ “結果”より“リズム”を優先する
継続のカギは「再開の早さ」。
1日空いてもいい。でも、2日空けない。
人は完璧な人ではなく、また始められる人が強いのです。
現場での「行動デザイン」
ビットでは、スタッフの教育にもこの考え方を取り入れています。
たとえば、練習目標を「できるようになる」ではなく、
「練習の中でコツを言語化できるようにする」と設定する。
回数ではなく「気づき」に焦点を当てることで、
練習が作業から学びに変わり、モチベーションが続く。
スタッフが「できた」「成長した」と実感できるようになると、
心のエネルギーが行動に変わり始めます。
行動を支える3つの仕組み
行動を継続させるためには、環境・仲間・振り返りの3つが欠かせません。
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環境を整える
– 練習スペース、時間の確保、使いやすい道具など。 -
仲間と共に学ぶ
– 一緒に頑張る仲間がいると、行動のハードルが下がる。 -
フィードバックの時間を持つ
– 「できた・できない」ではなく、「何を感じたか・何を学んだか」を共有する。
行動は一人では続きにくい。
だからこそ、仕組みとつながりが行動のデザインには欠かせません。
行動は「心のメッセージ」
行動は、心の中にある思いが外に現れた“かたち”です。
どんなに小さくても、動いた瞬間に現実は変わります。
大切なのは、
「大きく動くこと」ではなく、
「小さく動き続けること」。
できることから始める。
やれる形に変える。
意味を感じる仕組みを作る。
行動とは、心が現実に残したサインです。
だからこそ、続けられるようにデザインする。
それが、自分の人生を動かすいちばん確実な方法です。
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