目標設定

仲間と共有することで目標は加速する

こんにちは、GMラボのジンです。

これまでの記事でお伝えしてきた「目標達成の5つの流れ」。
願望を明確にし、優先順位を決め行動計画を立て、小さな習慣を積み重ね、そして振り返る。

ここまでで「個人として目標に向かう仕組み」は整ったはずです。
しかし、ここで立ちはだかる大きな壁があります。

それは——「一人ではなかなか続かない」という現実です。

どんなに優れた仕組みを作っても、人は気持ちの浮き沈みや忙しさに左右されます。
そこで最後にお伝えしたいのが、仲間と共有することで目標は何倍にも加速する ということです。
一人でやった方がやりやすい人もいると思いますが、挫折した時も自己解決してしまうという最大のリスクが潜んでいます。
なので目標は宣言してしまい、周囲も巻き込んでしまうほうがグッと達成に近づきます。


1. 一人では続けにくい理由

人は弱い生き物です。
仕事や日常のストレス、気分のムラ、突発的な予定…。どんなにやる気があっても、完璧に一人でやりきるのは難しいのが現実です。

  • 美容師なら「今日も練習しよう」と思っていても、営業が忙しくて手を止めてしまう。

  • 社会人なら「毎日30分勉強しよう」と決めても、残業や飲み会で後回しになる。

気づけば、「今日はやらなくてもいいか」が積み重なり、やがて習慣は消えてしまいます。


2. 仲間と共有することの力

仲間と共有することには、大きく3つの効果があります。

効果1: accountability(やらざるを得ない環境)

「今日やった?」と声をかけてくれる仲間がいるだけで、不思議とサボれなくなります。
人は「自分との約束」よりも「他人との約束」のほうを守ろうとするものです。
また、サボりそうになってしまいそうになった時に「仲間にやった?聞かれそう」というイメージが湧くんです。

効果2:モチベーションの相互作用

仲間の成長や成果を見ると、「自分もやろう」と自然にやる気が湧いてきます。
一人では沈んでしまう気持ちも、仲間の存在が刺激になります。
毎日毎回モチベーションが続くわけではありません。人にはバイオリズムという波が存在します。今日はやる気が起きないから少しだけやろう。という日があって当然です。
一人だと、その後にラクを求めてやらなくなってしまうことが多いんです。

効果3:学びの加速

仲間と情報を共有することで、自分一人では気づけなかった改善点や新しいアイデアを得られます。
相手を見て気づきや学びを得られることはとても重要です。
お互いに刺激をしいあいながら成長することができたらゴールは目の前です。


3. 美容師の仲間づくりの実例

現実に合わせたスタイル

近年、美容室ではかつてのように「営業後に全員で練習会」という形が少なくなってきています。
その背景には、労務管理の問題や「プライベートも大切にしたい」というスタッフの価値観の変化があります。
会社側にとっても、残業代を支払いながら長時間の練習会を続けることは大きな負担となっているのが現状です。

ビットでも、定例の練習会は設けていません。
その代わりに、営業中の空き時間を活用して各スタッフが自ら練習するスタイルを取っています。

  • 「このカット技術を練習したい」と思えば、空き時間にすぐ取り組む。

  • その場にいる先輩や仲間が「ここはこうすると良いよ」とアドバイスをする。

こうして、日常の流れの中で自然に学び合いが生まれています。

仲間と共有する仕組みをあえて特別な“場”にしなくても、お互いに支え合う文化があれば、成長は加速するという実例です。
やらされる練習から、自ら目標に向かうための練習に変化しています。


4. 社会人の仲間づくりの実例

勉強会の力

ある営業チームでは「資格勉強が続かない」という悩みを解消するために、毎週30分だけ集まって勉強会を開催したそうです。

「今日はここまで進んだ」と成果を報告し合うだけのシンプルな会ですが、これにより参加者の勉強時間は大幅に増加。
一人では挫折していた人も、仲間と共有することで合格まで走り切るれたそうです。
現在ではSNSという便利な存在があります。
見ず知らずの人と目標を共有したりするのも面白いかもしれませんね。
ただし、注意があります。
それは知らない人相手だと具体的な目標をシェアしずらいということです。
自分に合った環境を作っていきましょう。


5. 仲間と共有する仕組みを作るポイント

  1. 小さな成果を共有する
    「1ページ読んだ」「3分練習した」など、小さな進歩で十分。大きな成果でなくても報告できる環境が重要です。

  2. 定期的に場を作る
    毎週○曜日、月1回の報告会など、リズムを決めることが継続のカギです。

  3. 批判ではなく応援する
    振り返りは「できなかったこと」を責める場ではなく、「どうすれば続けられるか」を一緒に考える場にすること。そして小さなことでも認め合うということです。


6. ここまでのまとめ

  • 一人では続かないのは自然なこと。

  • 仲間と共有することで「 accountability 」「モチベーション」「学び」が加速する。

  • 美容師の練習会や社会人の勉強会のように、小さな取り組みでも仲間と一緒なら続けられる。

そして、ここまで読んでくれたあなたに伝えたいのは、仲間と共有することは贅沢なことではなく、習慣を守るために必要な仕組みだということです。


7. シリーズ完結のメッセージ

これまで「目標達成の5つの流れ」をテーマに、

  • 願望を明確にする

  • 優先順位を決める

  • 行動計画を立てる

  • 小さな習慣を積み重ねる

  • 成果を振り返る

そして最後に「仲間と共有する」力をお伝えしました。

目標達成は、特別な人だけができることではありません。
正しい流れを知り、仲間と歩むことで、誰でも自分の望む未来に近づけます。

これからは、ぜひ仲間と一緒に実践してみてください。
ここまで学んだことが、あなたの人生や仕事に確実な変化をもたらすはずです。

私も、あなたがその一歩を踏み出す仲間でありたいと思っています。

目標を立てても続かない…これは誰もが抱える悩みです。
大切なのは「仕組み」と「共有の力」。
GMラボでは、実際の職場や日常に合わせて“続けられる目標設定”をサポートしています。
もし「仕組みを整えたい」「成果につながる振り返りを取り入れたい」と思ったら、ぜひGMラボにご相談ください。

サポート内容はこちら


次回のおしらせ

シリーズとしては今回で一区切りですが、目標に関すること、経営者の視点、悩みなどを記事にしていきたいと思います。
ぜひ次回もお楽しみにしてください。

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