最近、世の中を見ていて思うことがあります。
それは、知ったつもりになってしまう危険についてです。
特に今はAIが誰でも使える時代。
検索すれば数秒で答えが出てきて、AIに尋ねればもっと分かりやすく整理された情報が返ってくる。
とても便利ですが、その一方で、浅い理解のまま自分は知っていると勘違いしてしまう人が増えていると感じます。
調べたから理解したわけではない。
見たから経験したわけでもない。
情報と理解と経験は全く別物です。
特に実体験がまだ少ない世代にとっては、この違いを意識することがこれからの生き方においてとても重要だと思っています。
今日のテーマは、知ることの本質についてです。
知らない自分に出会い続けることが、どれほど大切かをお伝えしたいと思います。
知るとは、知らない自分に気づくこと
一般的には、知るとは情報を得ることや覚えることだと考えられています。
しかし、本来の知るという行為はもっと深くて、もっと人間的で、時に少し痛みのあるものです。
知るとは、自分の知らなかった部分に気づくこと。
言い換えれば、知らない自分との出会いです。
知れば知るほど世界が広がるのと同時に、足りていない自分が見えてくる。
これは苦しさと可能性の両方を含む、大きな成長の入口です。
できると思った瞬間に成長は止まる
人は、できると思った瞬間に学びを止めてしまいます。
それは自信ではなく、むしろ危うい錯覚に近いものです。
できるという感覚は、たいてい形の目に見える部分だけを理解した時に起こります。
これは形だけを捉えた状態であり、表面的な世界にとどまっているサインでもあります。
本当の成長は、知らない自分に気づいたときに始まります。
できていない部分の存在に気づき、その理由を探し、さらに深く知ろうとする姿勢。
これは外側ではなく内側の変化であり、形だけに頼らず、本質に向き合う段階です。
できると思い込むことは、形だけの理解を完成形だと捉えてしまうこと。
知らないことに気づくことは、自分の可能性がまだ先に広がっていることを受け入れること。
この違いが、成長が止まるか進み続けるかを分けます。
哲学的になってしまうので簡単に説明すると
■ 知っていると思い込んでいる → 形而下(表面だけ)
■ 本当に知る → 形而上(本質に触れる)
思い込みは浅い理解の象徴で、
本質的理解とは真逆です。
美容師の世界でも同じです。
カットがある程度できるようになった
カラーが理解できた気がする
お客様と問題なく会話ができる
こうなると、自分はできていると思い込みやすくなります。
しかし、本当はここからが本番です。
実はここで止まってしまうケースがめちゃくちゃ多いんです!
技術は深掘りするほど難しくなり、深掘りするほど面白くなっていく。
できていると思った瞬間こそ、成長が止まる本当の瞬間なのです。
読書は知らない自分に出会う装置
知らなさに気づく最も身近な行為のひとつが読書です。
同じ本でも読むたびに違う箇所が刺さる。
一度目は気にも留めなかった言葉が、二度目には深く心に届く。
これは本の内容が変わったのではなく、自分が変わったからです。
先生や先輩の言葉にも同じことが言えます。
毎回同じ内容を聞いていても、耳に入らない時がある。
しかし、ある日突然その言葉が深く突き刺さることがある。
それは外側の言葉が変わったわけではなく、内側の自分が変化したからです。
学びは外側ではなく、内側から始まりることを覚えておいてください。
美容師の成長は気づきで起きる
カットラインの意味
カラー剤同士の相性
髪のコンディション
お客様の価値観
似合うの理由
これらは知識ではなく、気づきによって理解が深まっていくものです。
そしてこの気づきを引き出すのは、謙虚さと好奇心です。
もっと知りたい
なぜこうなるのか
まだまだ伸びしろがある
こう思える人は、技術も人間性も伸びていきます。
知らない自分を認められる人が一流に近づく
知らないことを素直に認めるのは勇気がいります。
しかし、それは弱さではなく強さです。
成長する人ほど、まだまだだと言う。
成長が止まる人ほど、それ知っていますと言う。
知らない自分を受け入れる人だけが、一流に近づいていきます。
気づきは行動を変え、行動は未来を変える
知ることは、自分を変える最初の一歩です。
気づきは行動を生み、行動は未来を変える。
美容師としての技術も、人としての魅力も、気づきの積み重ねで磨かれていきます。
まとめ
今日お伝えしたかった結論はこれです。
知るとは、知らない自分に出会い続けること
AIの普及によって知ったつもりが増えている今こそ、この姿勢が重要です。
明日からできる小さな一歩は
・同じ本をもう一度読む
・尊敬する人の言葉を振り返る
・気づいたことをノートに書く
・まだまだ知らないという姿勢で学ぶ
未来は気づいた瞬間から動き始めます。














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