悩み

考える力を鍛える〜思考を可視化する〜

考える力を鍛えるということ

〜思考を言語化することで、自分が見えてくる〜

「ジンさんって、いつも考えてて疲れないですか?」
そんなことをよく聞かれます。

たしかに僕は、仕事のこと、スタッフのこと、これからの時代のことまで、
常に何かを考えています。
でも、実を言えば、誰だって日常的に考えているんです。

ただし──
多くの人は「考えている」ことに意識を向けていないだけ。

つまり、「思考していること」を言語化していない。
本来考える力は誰もが持っている力なんです。


「考える力」は、最初からあるもの

考える力というのは、生まれつき備わっています。
ただし、ただ何もしていないと育たないんです。
誰でも、訓練によって育てていくことができます。

僕自身も若い頃は、感覚で動いていました。
先生や親からも「考えて行動しなさい」とたくさん叱られました。
「なんとなくこうしたほうがいい気がする」
「とりあえず行動してみよう」
そんな日々の中で、結果が出る時もあれば、空回りすることも多かった。

けれど大人になり、社会人になった時に先輩からこう言われたんです。
「言われたことはメモをとりなさい。」
「ちゃんと考えてから聞きにきてください」と。
行動してもうまくいかないのは、「考え方の土台」が弱いからだと気づきました。

それから僕は、考えを書くというワークを徹底的にやりました。

頭の中で考えるだけではなく、ノートに書いて、整理して、言葉にする。
これを何年も続けることで、自分の思考の癖や、
判断の軸がはっきり見えてきたんです。


考えているのに、考えたことにならない理由

多くの人は、実は頭の中で思考を繰り返している
ただ、それを整理していないんです。

考えているようで、感情に引きずられているだけ。
判断しているようで、反応しているだけ。

つまり、

「考える」と「感じる」を区別できていない。

「嫌だな」「めんどくさい」「うまくいかない」
こうした感情に思考が飲み込まれると、
本来の「考える力」は育ちません。


考えるとは、「問い」を持ち続けること

考える力を鍛えるうえで、もっとも大切なのは「問いを持つ」ことです。

僕の場合、日常のあらゆる場面で自分に問いを投げています。

  • なぜこのスタッフは動けないのか?

  • なぜお客様はこの言葉に反応したのか?

  • なぜ自分は今、イライラしているのか?

この「なぜ?」を深掘りしていくことで、
見えてくるのは相手の問題ではなく、自分の思考のクセです。

考えるとは、正解を探すことではなく、問いを深めること。

そして問いの精度が高くなるほど、
考える力はどんどん磨かれていきます。


言語化の力が、考える力を鍛える

考える力の核心は、「言葉にする力」です。

頭の中だけで考えていることは、
実際には“整理されていない思考”です。

たとえば、「うまくいかない」と感じたとき、
それを言葉にしようとすると、必ず原因を探します。

「うまくいかないのは、何がズレていたのか?」
「どのタイミングで判断を間違えたのか?」

そうやって書き出すことで、
漠然とした感情が明確な思考へと変わる。

僕が毎日のようにノートに書いてきたのは、
この思考の可視化を習慣化するためなんです。


「考える」は頭でやるものではなく、整える作業

考えるというのは、頭を使う行為ではなく、
自分の中の情報を整える作業だと思っています。

頭の中にあるモヤモヤや不安、アイデアや疑問を一度外に出し、
俯瞰して見ることで、ようやく整理されていく。

人は、考えを頭の中で抱えたままだと疲れてしまう。
けれど、書き出して整えた瞬間に、思考は軽くなる

僕が「考えることに疲れない」のは、
考えを頭の中に溜め込まずに、外に出して整理しているからなんです。


「考える力」は、現場でもっとも必要なスキル

美容師の現場において、
考える力がある人は、必ず伸びます。

同じ技術を学んでいても、
考えている人と考えていない人では成長スピードがまったく違う。

  • うまくいかない理由を言語化できる

  • 改善のための仮説を立てられる

  • 他人の意見を取り入れて自分流に変えられる

この3つができる人は、確実に結果を出していく。

逆に、「教えられた通りにやる」だけの人は、
その瞬間はうまくいっても、応用がきかない。

考える力とは、現場で生きる柔軟さをつくる力でもあるんです。


思考は“深くする”より“回す”ことが大事

考える力を鍛えるというと、
「もっと深く考えよう」と思う人が多い。

でも実は、考える力を磨くコツは、
深くよりも回すことです。

一度考えたことを終わらせず、
数日後、数週間後にもう一度見直す。

そのたびに、少しずつ角度を変えていくことで、
思考が立体的になっていく。

つまり、考えるとは完結させない技術でもあります。
妄想力もめちゃっくちゃ関係してきます。
「まだ何かある」と思える人ほど、考える力が磨かれていく。


僕がスタッフに伝えている「考える練習」

ビットのスタッフには、
考えることを日常の中でできるように伝えています。

たとえば──

  • 今日の仕事で「なぜうまくいったか」を一行で書く

  • お客様との会話で「反応が変わったポイント」を探す

  • 他のスタッフの動きを見て「何が良かったか」を考える

これを毎日繰り返すことで、
なんとなくを具体的な理解に変えていく。

考える力は、頭の良さではなく、観察力と気づきの積み重ねです。


「考える力」は、自分を知る力でもある

考えることを続けていると、
最終的に行き着くのは“自分”です。

なぜ自分はそう感じたのか。
なぜ自分はその行動を選んだのか。

考えるほどに、自分の価値観や思考の傾向が見えてくる。
それがわかると、ブレにくくなる。

つまり、考える力とは、
自分という人間を知るための力でもあるんです。


まとめ:考えることを恐れない

考えることは、疲れることではありません。
考えないことのほうが、後になって大きなエネルギーを失います。

行動する前に考える。
失敗してから考える。
考えたことを言葉にして、次に活かす。

それを続けていくうちに、
考えることは習慣になります。

考えることは、人生の舵を握ること。
そしてその舵を正確に動かすには、
自分の思考を見える形にしておくことが欠かせません。

僕がこうしてブログを書いていることはまさに思考を整理できるからなんです。

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