気づき

美容師が楽しいと思える瞬間はたくさんあります。

身近で、華やかで、でも続きにくい仕事

美容師という仕事は、意外と身近にあります。
駅前にも、住宅街にもあって、誰かの生活の中に自然に溶け込んでいます。

外から見ると、華やかに見えることも多い仕事です。
でも、その裏で離職率が高いことも、業界にいる人ならよく知っていると思います。

楽しい仕事のはずなのに、続かない人が多い。
この違和感は、ずっと現場にいると何度も目にします。

この連載では、
美容師の楽しさをきれいに語ることよりも、
どうすれば楽しさを見つけ続けられるか
そこを一緒に考えていきたいと思っています。


なりたての頃にしか味わえない楽しさ

美容師になりたての頃は、
何もかもが新鮮でした。

できないことだらけで、
失敗も多くて、
毎日が必死だったはずです。

それでも、
先輩に褒められた時。
できなかった技術が、ある日ふっとできた時。
お客様に、いいねと言われた時。
めちゃくちゃ嬉しかったし毎日が楽しかったんです。

あの感覚は、今でもはっきり覚えています。

技術の完成度は高くなかったかもしれません。
でも、確実に前に進んでいる実感がありました。
社会に出て他人から認められることこそが楽しさだったんです。

この時期の楽しさは、
成長がそのまま手応えになる楽しさだったと思います。


2〜3年目に変わっていく楽しさの質

2〜3年経つと、
仕事の見え方が変わってきます。

技術もある程度身について、
お店の流れも分かってきて、
次に何をすればいいかが読めるようになる。

この頃は、
きれいに回せた一日や、
無駄なく動けた自分に、
楽しさを感じていた人も多いはずです。

お客様との距離も近くなって、
会話が自然につながるようになる。

そして、
スタイリストという明確な目標が、
視界に入ってくる時期でもあります。

楽しさは、
できなかったことができる喜びから、
仕事として形になっていく喜びへ
と変わっていきます。


スタイリストになって一気に広がる世界

スタイリストになると、
世界は一気に広がります。

お客様が指名してくれた。
仕上がりに納得してもらえた。
また来ますと言われた。

この嬉しさと楽しさは、
アシスタント時代とは比べものになりません。

自分の名前で仕事ができる。
自分の技術で評価される。

美容師としての実感が、
はっきりと輪郭を持つ時期です。


同時に始まる、見えにくい苦しさ

ただ、この頃から、
別のものも一緒に始まります。

指名がつかない不安。
売上という数字。
周りとの比較。

楽しいはずの仕事が、
少しずつ重く感じ始める人もいます。

美容師歴結果が、
結びつけられるようになるからです。

ここで苦しくなってしまう人は、
決して少なくありません。


楽しい仕事が苦しくなる現象について

これは、美容師だけの話ではありません。

ある段階を超えたことで、
一度安心してしまう。
そして、次に何を目指せばいいか分からなくなる。

肩書きがゴールのように感じてしまう状態です。

スタイリストになったことで、
成長が止まったわけではありません。

ただ、
次の基準が見えにくくなるだけです。


スタイリストとは、責任を任される立場

スタイリストになるということは、
責任を与えられる立場になるということです。

自分で判断し、
自分でお客様をきれいにする。

もう誰かに、
お願いしますと言う必要はありません。

この責任は、
重たいものに感じることもあります。

でも本来、
ここにこそ美容師の面白さがあります。


ここに、本当の楽しさがある

お客様が納得するかどうか。
それは、
自分の感覚とお客様の感覚が合っているかどうかです。

ここが噛み合った瞬間、
言葉にしづらい手応えが残ります。

この感覚は、
数字では測れません。

でも、
長く続けている美容師ほど、
この感覚を大事にしています。


スタイリストになってからの学びは、人それぞれ

スタイリストになってから、
何を学ぶかは人それぞれです。

技術を深める人もいれば、
提案力を磨く人もいる。

自分の武器を探し、
身につけていく。

これを自分で選べること自体が、
とても自由なことです。
ちなみに僕自身はスタイリストになってからバカみたいに本を読みまくってきました。
美容師向けの「TOMO TOMO」や「新美容「」マルセル」などは定期購読していたし、
その他本屋さんで目標設定、心理学、ホテルマンの接客術、建築物や伝記にいたるまで。
脳科学や臨床心理士の本や哲学書に至るまで。
とにかく髪の毛を切るスキルに何かをプラスしたかったんですよね。


美容師として、少しずつ自由になっていく

美容師としての自由は、
急に手に入るものではありません。

続ける中で、
少しずつ増えていくものです。

楽しさも同じです。

与えられるものではなく、
育っていくもの。

もし今、美容師の仕事が楽しくないと感じているなら、
一度立ち止まって、自分自身と向き合ってみてもいいかもしれません。

辛い、苦しいと感じていることは何でしょうか。
それは仕事そのものなのか、環境なのか、関係性なのか。

職場に、怖い人や苦手な人はいませんか。
気を使いすぎていたり、無理をして合わせている相手はいないでしょうか。

今、何かに夢中になって取り組めていることはありますか。
仕事の中でも、仕事以外でも構いません。

誰のために働いている感覚が一番強いでしょうか。
お客様なのか、数字なのか、周りの評価なのか。

最近、素直に嬉しかった出来事は思い出せますか。
とても小さなことで大丈夫です。

今の働き方は、頑張り続けないと成り立たないものになっていませんか。
無理なく続けられそうかどうか、という視点で考えてみてください。

答えがすぐに出なくても構いません。
考えようとしたこと自体が、
次につながることもあります。

成長したい時に、支えてくれる場所があると前に進みやすくなります。

GMラボでは、目標設定・行動習慣・心の整え方を、仲間と一緒に実践しながら学べます。
ひとりでは続きにくいことも、ここなら自然と習慣になります。

LINE公式アカウントでは、日々の小さな気づきや、ブログでは書ききれなかった成長ヒントを配信しています。
ちょっと前向きになりたいときに役立つ内容です。

興味があれば、どちらも気軽にのぞいてみてください。

▶︎ GMラボ

友だち追加

「自然光がたっぷり入る明るい美容室で、20〜30代の日本人美容師が鏡越しにお客様と笑顔で会話しているアニメ風イラスト。施術中の穏やかな時間と信頼関係が伝わる構図で、白文字に黄緑色の縁取りで『美容師は楽しい!』というテキストが配置されている。美容師という仕事は、やっぱり楽しい。だからこそ続けて欲しい前のページ

自分らしさが分からないまま、働いている感覚次のページ自分らしく仕事をすることを考える、朝の美容室に立つ女性美容師のイラスト

ピックアップ記事

  1. 他責だった僕へ。「言い訳が多い人」と言われたあの日から変わったこと

  2. フォーカスを変える|何に意識を向けるかで、人生は動き出す

  3. 幸せな人生とは何か?僕なりの答えを書いてみる

  4. 美容師だけじゃない。伝えるとは、最も身近で最も難しく大切な技術。

  5. 職場は人生の一部とワークライフバランス

関連記事

  1. 落ち着いた美容室の店内で、20代の日本人女性スタイリスト(ココちゃん)が、鏡越しに30代の日本人女性客と笑顔で会話している。 お客様はブラウン系の髪色で自然な笑顔を見せ、スタイリストも優しい表情で寄り添うように話している。 店内は柔らかなライティングと木の温もりが広がり、温かく穏やかな空気感。 右下には白い丸ゴシック体で「お客様との関係が経営をつくる」というコピーが表示された、セミリアル調の上質な美容室イラスト。

    経営者の視点

    美容室経営の悩み「お客様」の獲得と定着について ──割引より関係づくりを優先する理由

    こんにちは、GMラボのジンです。今日は久しぶりに「美容室経営」 に…

  2. 「鏡越しに自分を見つめる女性美容師のイラスト。理想と現実のギャップを表現」

    悩み

    第1回:なぜ美容師は辞めてしまうのか?

    【美容師の悩みと成長シリーズ】美容師として働く中で、多くの人が…

  3. 夕方の光が差し込む室内で、窓の外を見つめながら静かに考える30代男性。期待を目標に変える決意を象徴するイラスト。

    気づき

    こんなはずじゃなかったと嘆く前に。期待を目標に変えるという選択

    こんにちは、ジンです。突然ですが、周りにいませんか?「こんなは…

  4. 夕方の街並みを背景に、穏やかで満たされた表情の男性が立っている幸せを象徴するイラスト

    気づき

    幸せな人生とは何か?僕なりの答えを書いてみる

    こんにちは、ジンです。今日は少し大きなテーマを書いてみようと思いま…

  5. 夕暮れのカフェで、20代後半の日本人男性がノートを開きながら真剣に考えている。向かいには耳が出るほどのショートカットの女性が逆光のシルエットで座っている。窓から差し込む温かな光が二人を包むアニメ風イラスト。

    気づき

    気づける人は、自分がまだ途中だと知っている

    こんにちは、ジンです。今日は「気づき」について書いてみたいと思いま…

  6. 昭和50年代の日本の小学校の教室。髪の長めな坊主頭の少年が、青いジャージで体格の良い坊主頭の男性教師(黒縁メガネと無精髭)に叱られて立っている。木製の机と椅子が並ぶ教室に夕方の光が差し込み、当時の厳しさと懐かしさが伝わるアニメ風イラスト。

    気づき

    頑張っているのに変わらなかった理由は、ずっと前から決まっていた

    こんにちは、ジンです。今回は、これまで書いてきた「頑張っているのに人生…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事
  1. どんな状況でも感謝する。理性を鍛える最高の訓練
  2. 言葉が人生を作る。美容師が大切にしたい「言葉の力」
  3. 気にしすぎる人が人生で損をする理由。もっと優しくなろう
  4. 10年前の世界を覚えていますか?これからの人生をどう生き残る…
  5. 意思の強さとは?目標は強い意志よりも意思の持ち方で決まる。
  1. 目標設定

    小さな行動を習慣化する仕組みづくり|GMラボ式
  2. 朝の光が差し込む美容室の入口で、 男性美容師と女性美容師が優しい笑顔で立ち、 新しい仲間を迎え入れるような温かな空気が漂う。 背景には木の温もりある店内と柔らかな光の粒子が広がり、 「おもてなしのこころ ― あなたを迎える職場 ―」という文字が添えられている。 清潔感と誠実さを感じる、アニメ風の採用ページ用イラスト。

    経営者の視点

    おもてなしのこころ|誰かを迎えるということ
  3. 夜の美容室で、30代の日本人スタイリストがノートパソコンに映る売上グラフを見つめ、静かに考え込む姿。暖色の光と青みがかったトーンが交錯し、美容師が成長に悩む心情を表現したセミリアルなイラスト。

    悩み

    第4回:美容師が成長できない本当の理由〜数字だけを追う働き方から抜け出すには〜
  4. 朝の柔らかな光が差し込む美容室の店内で、黒髪ショートの30代日本人男性オーナーが椅子を丁寧に整えている。 背景には木の温もりを感じる内装と鏡、そして壁には小さな理念メモが貼られている。 全体に柔らかな光と影が広がり、温かく穏やかな雰囲気。 画像の右下には薄い緑の文字で「人が集まる場所を作りたい」と書かれており、前向きで優しい気持ちが伝わるアニメ風のイラスト。

    経営者の視点

    地元川口市に美容室をオープンした時に大切にしていた思いとは
  5. 立ち止まって前を見つめる日本人男性と光の一本道が、無意識に避けている行動に気づく瞬間を象徴するアイキャッチ画像

    目標設定

    1年の締めくくり 振り返りが来年をつくる
PAGE TOP
目次