気づき

目標は「誰のためか」で決まる ―ヘアーズビットをつくると決めた日の話

こんにちは、ジンです。

これまで、
頑張っているのに変わらなかった理由や、
1日を大切にするようになった話を書いてきました。

今回はその続きです。

僕が本格的に「目標」というものに向き合い始めたのは、
実は30代に入ってからでした。

それまでは、目標らしきものはあっても、
どこか曖昧でした。

コンテストで勝つ。
技術を磨く。
有名になる。

それらは確かに目標でしたが、
どこか「自分のため」のものだったと思います。


小さな美容室をつくろうと決めたとき

ヘアーズビットという小さな美容室を
つくろうと決意したとき。

その瞬間が、
僕にとって本当の意味で
目標と向き合い始めたタイミングでした。

お店を出す。

それ自体は分かりやすい目標です。
でも、どこか物足りなさを感じていました。

「お店を出す」ことは、
手段であって、目的ではない。

では、目的は何か。

僕は自分に問いかけました。


誰に喜んでもらいたいのか

頭の中で、
ずっとこの問いが回っていました。

このお店を出すことで、
誰に喜んでもらいたいのか?

お客様か。
一緒に働く仲間か。
家族か。
地域の人たちか。

最初は、明確な答えは出ませんでした。

でも、ひとつだけはっきりしていたことがあります。

「自分が成功すること」だけでは、
どうしてもエネルギーが続かない。

若い頃、
評価されるための目標を追いかけていたときは、
達成しても満たされなかった。

その経験があったからこそ、
今回は違う目標の立て方をしなければならないと
無意識に感じていました。


目標は、自分のためだけでは続かない

目標は、自分のためだけだと、
ある程度のところで止まります。

評価されたら満足する。
結果が出なければ落ち込む。

外側の基準に左右され続ける。

でも、
「誰かの喜び」を軸にした瞬間、
目標は重さを持ち始めました。

もしこのお店ができたら、
どんな人が笑ってくれるだろう。

もしこの場所が続いたら、
誰の支えになるだろう。

その想像をすると、
胸の奥が少し熱くなりました。


店を出すことが目標ではなかった

振り返ると、
本当に考えていたのは
「店を出すこと」ではありませんでした。

そのお店を通じて、
どれだけの人に喜んでもらえるか。

どれだけの人の時間を、
少しでも豊かにできるか。

そこが本当の目標だったのだと思います。

当時はまだ、
「理念」という言葉すら
意識していませんでした。

でも今思えば、
あの問いこそが、
後の理念の芽でした。


喜びの数を考えるようになった

目標を立てるとき、
数字を考えることは大切です。

売上。
来店人数。
スタッフ数。

もちろんそれも現実として必要でした。

でも僕は、
もう一つの“見えない数字”を
考えるようになりました。

このお店を出すことで、
何人が笑うだろうか。

何人が安心するだろうか。

何人が「ここに来てよかった」と
感じてくれるだろうか。

その数を増やしていくことこそ、
本当の目標なのではないか。

そんな感覚が、
少しずつ形になっていきました。


成功の定義が変わった瞬間

それまでは、
成功=自分の達成でした。

でもこの頃から、
成功の定義が変わり始めました。

成功とは、
どれだけ自分が上に行くかではなく、
どれだけ多くの人の喜びに関われたか。

目標が変わると、
行動も変わります。

売上を上げるために何をするか、ではなく、
お客様が安心できる時間をどう作るか。

スタッフが成長できる環境をどう整えるか。

地域にとって、
なくてはならない存在になれるか。

視点が外側に広がっていきました。


理念につながっていったもの

後になって振り返ると、
あのとき考えていた

「誰に喜んでもらいたいのか」

という問いは、
今のビットの理念につながっています。

関わる人に喜びを与え、
幸せを共有する。

この言葉は、
ある日突然生まれたものではありません。

30代のあの日、
小さな美容室をつくろうと決めたときの
あの問いから、
ゆっくりと育っていったものです。


目標は、向きで決まる

目標の大きさよりも、
大切なのは向きです。

自分だけを向いている目標は、
あるところで限界が来ます。

でも、
誰かの喜びを向いている目標は、
簡単には折れません。

なぜなら、
そこには意味があるからです。


あなたの目標は、誰のためですか

もし今、
目標を立てているなら。

それは誰のための目標ですか。

その目標が実現したとき、
誰が笑いますか。

誰が安心しますか。

誰の人生が、少しだけ明るくなりますか。

そこが見えた瞬間、
目標はただの計画ではなく、
「志」に近づいていきます。


まとめ

本格的に目標に向き合い始めたのは、
30代になってからでした。

小さな美容室をつくろうと決意したとき、
僕は自分に問いかけました。

「誰に喜んでもらいたいのか」

その問いがあったからこそ、
目標は単なる野望ではなく、
生き方へと変わっていきました。

目標は、
達成するためのものではなく、
向きを定めるためのもの。

その向きが、
やがて理念となり、
お店の文化となり、
今のビットを形づくっています。

成長したい時に、支えてくれる場所があると前に進みやすくなります。

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昭和50年代の日本の小学校の教室。髪の長めな坊主頭の少年が、青いジャージで体格の良い坊主頭の男性教師(黒縁メガネと無精髭)に叱られて立っている。木製の机と椅子が並ぶ教室に夕方の光が差し込み、当時の厳しさと懐かしさが伝わるアニメ風イラスト。頑張っているのに変わらなかった理由は、ずっと前から決まっていた前のページ

気づける人は、自分がまだ途中だと知っている次のページ夕暮れのカフェで、20代後半の日本人男性がノートを開きながら真剣に考えている。向かいには耳が出るほどのショートカットの女性が逆光のシルエットで座っている。窓から差し込む温かな光が二人を包むアニメ風イラスト。

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